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一人で抱え込まずに、「助けて」といえる勇気を

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我が家の場合ですが、30年、息子の介護をしてきて、子どもに対しても家族に対しても夫婦で考え方の違いでぶつかっていっぱい喧嘩もしてきました。兄弟がいますが、どうしても障害のある息子の方にばかり気持ちが行きがちで、一時は兄の気持ちが荒れた時期もありました。

兄弟のことを同じように平等に見れなかったり、ダメダメな母だったし喧嘩の多い家族でした。

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思い起こせば家族みんな辛い事、苦しかった事、もがいた事などたくさんあって、でも息子が何度も死線を乗り越え、その頑張る姿を家族みんなで見てきました。喧嘩しながらも話し合って、少しづつ分かり合うようになり、それぞれが息子のために出来ることを見つけて、家族みんなで頑張って乗り越えてきた気がします。今の気持ちになるまではきっと何十年って長い年月がかかってると思います。

その間、息子が何度も命がけでたくさんの大切な事を私や家族に教えてくれた気がします。

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そんな事が色々あって、私の場合ですが、親の気持ちの安定には、「安心、リラックス、ホッとする」といった時間がいかに大切かということを思うようになりました。

そして母が家の中で笑顔でいる事がとっても大事！

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母親の気持ちって、障がいのある息子本人だけでなく、家族にも周りにすら影響するんだなぁと。母親がへこんだり、泣いたり、イライラしてカリカリしてると、家族や周りにいる人にも必ず伝染すると思います。実際、変な雰囲気となって、喧嘩やトラブルが起き出す。そんな時は、息子も状況を察知するのか、具合が悪くなりがちでした。

だからこそ、母親である自分の心も身体も大切にして、息子や家族、周りの人たちに優しくしないとなぁっていうことを、改めて確認しました。何でも一人で抱えこまずに、まずは周りに「助けて！」って素直に言える勇気が必要なんだと、長年介護してるうちに痛感しました。自分から家族や周りに助けてと言えない人もいると思うし、辛い気持ちや悩みをシェアできない人も多いとも思います。

こんな人達の為にMEPLのような存在が必要なんだと私は思っています。

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MEPLの皆様には、我が家の大変な時に一緒にいてもらって、たわいのない事でケラケラ一緒に笑ったり、時には愚痴を聞いてもらったり、悩みを聞いてもらったり･･･。私にとっても息子にとってもMEPLの存在はとても大きいです。

息子が学校に通ってるときは、学校につきっきりでした。学校と家庭、介護の両立のために、本当に本当に大変でした。若かったからできたけど･･･。あの頃よく頑張ってたなぁと今は思います。時代も少しづつ変わってきています。もちろん学校も介護も･･･。

 

MEPLの皆様には、医療的ケアを必要とする子ども達とそのご家族の為にも、そうした全ての方々の心身の癒やしとなる、そんな心強い味方の存在であってほしいと私は願っています。